点検業務
木部製品点検業務とは
点検には日常管理者が実施する「日常点検」と専門技術者による「定期点検」があります。
「定期点検」では、「日常点検」では発見や判断が困難な部位について“木材劣化診断士”等の専門技術者による点検を実施致します。
点検業務の流れ
現地調査
見積書作成に先立ち、現地調査を行います。対象施設の情報収集ほか、現地の状況や図面の有無など確認致します。
御見積
点検業務の諸条件に沿った見積書を提示致します。
ご依頼
お見積りにご納得されましたら、正式にご依頼いただきます。
事業計画書提出
ご依頼頂いた内容に沿った計画書を作成致します。二次診断の実施内容ほか判定基準の説明や有資格者について明記致します。
点検実施
業務計画書に沿った点検を実施致します。
報告書提出
損傷位置図ほか劣化程度を判定した調査記録表を作成し提出致します。
点検の要領
点検には、視診、触診、打診及び突き刺し診を主に行う一次診断と、精密機器を使用し数値やデータを計測する二次診断があります。一次診断では異常部位を抽出し判定を行い、二次診断に移行する部位の判断基準と致します。
一次診断
点検方法 | 点検内容 |
目視 | 各部材の変色や変形・たわみ・亀裂等の他、腐朽箇所や子実態の有無・蟻害や蟻土の有無等を目視により確認します。 |
打診 | 健全な部分と痛みのある部材をテストハンマーで叩き比べ、異音や音の違いにより腐朽の有無を判断します。 |
刺診 | 千枚通し等で腐朽箇所を特定し、ピロディンを使用し木材の表面からピンを一定の強さで打ち込み、その深さを測定することにより腐朽の程度を確認することができます。 |
含水率測定 | 腐朽が発生しやすい箇所また、進行している部位については部材の含水率が高くなります。含水率を測定することにより腐朽発生の判断基準となります。 |
地際部 | 地際部周囲を一部掘削し、主に土等に埋まっている支柱や土台等の状態を確認します。 |
※基礎部については別途協議となります。
テストハンマー
対象物を先端部で打診することにより異音や音の違いを聞き分ける事が出来ます。
木材含水率計
先端部分を対象木材の表面に当てることにより、対象木材の含水率測定が可能です。
ピロディン
先端のピンを一定の力で対象物に貫入し、その深さを測定することで密度や腐朽・劣化等の判断をします。
二次診断・使用機器例
レジストグラフ
木材に直径3ミリ、長さ300ミリ程度のキリを挿入しキリにかかる抵抗値を計測する測定器です。抵抗値は機器内部の記録紙に波形により打ち出され大断面部材の内部状況を判断することが可能です。健全部分は大きい波形となり、腐食や虫害箇所の抵抗値は低い波形となります。
応力波速度測定器
物質に振動を与えるとその振動(衝撃)は地震の波のように伝達する原理を応用した測定機器です。打ち込みセンサーに衝撃を与え、発生するエネルギー(応力波)が受信センサーに到達するまでの時間を測定します。健全な材料の場合は伝達時間が短くなり、腐朽が発生している材料の場合は伝達時間が遅くなります。
必要に応じて点検結果をもとに補修や部材交換等の 提案・設計等を行っております
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